豊川稲荷についての独り相撲的な考察とか色々(笑←待て)

 

 

注・以下の文面は個人的な考察になります。何の根拠にも史料にもなりません。そこのところを踏まえた上で読まれることをお勧めします。尚何かありましたらサイト管理人まで御一報下さいますと幸いです。

 

参考資料・「日本の神々の辞典」学研  ウィキなど(待て)

 

まずは基本的なデータから。

・豊川稲荷は俗称。というよりほぼ幻の産物()

・正式の寺号は妙厳寺。詳しくは「円福山(えんぷくざん) 豊川閣(とよかわかく) 妙厳寺(みょうごんじ)」でれっきとした曹洞宗のお寺。

・稲荷は日本の稲荷神ではなくて仏教の荼枳尼天(だきにてん)。原型はジャッカルらしい()しかも鎮守。

・ついでにこのダキニさんの正式名称は「豊川荼枳尼真天(とよかわだきにしんてん)」らしい。ガイド又聞き情報()

 

という訳で「豊川稲荷に行って来たことを飲み込む為の頁」です()

まあここはここで色々とカオスな場所ではあるのですよ。

詳しいことは公式サイトやウィキで見ていただくといいかと思います(待て)

ここでは私の主観と思ったことをつらつらと書かせていただきますので。

 

豊川のお稲荷さんと言えば神社とかお寺とかいうくくりじゃなくて「おいなりさん」

という感覚が強いのですが、境内(寺院なのでこの表記……だよね?区別しない?)

総門入ってすぐの、案内表示に従って進むと、大きな石の鳥居が二つもあったりします()

総門真正面にはそんなに大きくないけど今川義元寄進の山門があるのですが、

どうも参拝ルートから外れているようで()いやこれは人の流れをスムーズにさせるためのアレか、

決して義元が軽んじられているという訳ではないのでしょうがしかし、

……あれなんで総門と山門の真正面が本殿じゃないの?(汗・ちなみに法殿があります)

寺の配置いまいち良く解らんのでアレですが。

ちなみにこの鳥居をカップルで並んでくぐると引き裂かれるそうです。

夫婦の方は別々にくぐった方が良いとされています……根拠がわからない……

本尊は千手観音さんです……影薄いです……。

ちなみに以前着物サークルで遊びに来たことがあるのですが、豊川出身の友人も、

何がどうしてここがお稲荷さんなのかということは全く知らなかったのに、

お参りしているのは一箇所だけ(恐らく本殿)で、そこをお稲荷さんだと思っていた模様。

まあ私も良く知らないままにその時は参拝していた訳ですが。

 

さて、そんなお稲荷さんである豊川稲荷さんですが。

今回の疑問はそういうのは置いておくところからにしたいと思います。

もういいの神仏習合の混沌としたその辺りのことは。それでいいの、そう思うことにした!!()

というより明治に入って神仏分離が行われるまでは、神も仏も霊的存在ということで、

一緒くたにされていたというのが本当のところなんだと思われます。

分けて考えようというほうが無理なんですよ(投げた)

しかしぶっちゃけ日本の仏教は原始宗教的な流れの神道にかなり寄り添っているので、

山にお寺を作るという行為は実はどちらかというと神道よりの感覚なのではないかと……

まあこの話は「卵か鶏か」みたいなエンドレスになるのでやめますが。

 

豊川稲荷と呼ばれているその場所は曹洞宗のお寺さんです(大事なことなので二回目)

しかし、かつて日本では神社とお寺は同居していました。

明治に入っていわゆる新政府が帝を担ぎ出すために色々やったがために、

今では何となく分かれていますが、当時は右を左の大騒ぎだったそうです。

うっかり「廃仏毀釈」と勘違いして(笑えないけど実話)大きな神社なんかは、

めっちゃえらい目にあったらしいです。主に修験道系のところが特に。

この辺も興味のある方は別のところで調べてもらうといいかと(オイ)

 

分離されるまでは、鎌倉時代辺りになんか色々あって(またそれか)神仏は習合していました。

ので、神社の中にお寺があっても、お寺の中に神社があっても、

寺院の中に鳥居があったとしても()それがうっかり残ってたとしても

(ちなみに豊川稲荷では鳥居は「華門」とか呼んでいるらしいです(笑・分離の為の苦肉の策らしい))

特に何の問題もありません。

なら何をしつこく言っているのかというと、こういうことです。

 

『宇賀神社』

 

えー……ご存知の方には特に何の説明も要らないと思いますが、

ウカガミさんといえば食べ物関連の神様の総称というか、名前がなまったものというか、

そんなところですよね(またいい加減な)

で。

 

「なんでこんなところにいるの」()

 

今回の考察はそういうところからです。

妙厳寺の縁起にはその縁起のことがきちんと書かれているのでそういうことにしておくとして、

(キリストがなんで冬至に生まれたとかそういうネタとかぶると思われるので)

ではだったら、なんでダキニたるお稲荷さんがこの場所に定着できたのか。

 

まあお稲荷さん自体の歴史は古くからある国なので、

そう言われれば馴染みも深かったと言えると思うんですが、

一つ思ったことが。

 

ここは『トヨカワ』なんですよね。

 

愛知県でも東三河というところにはトヨカワもトヨハシもあるのですが。

そういえば尾張地区にはトヨヤマ(イチローさんで有名())がありましたね

(トヨタは完璧自動車やさんなので除く)

 

私はちょっと違う派なのでアレですが、食物神といえば「豊受」さんという名前があって、

「トヨ」という音がその神様を意味する、またはその神様と何らかの関連性を持っている、

ということを何となく仰る方も見えたりします。

……いやどっちかっていったら「ケ」だと思うんだけどな……「クフ」は「ケ」の動詞形だし……

ただ、どこの土地に行っても人間が生命活動をするためには「食べる」のは必要なので、

食べ物に関わる神様を全くお祭りしていないことは考えにくいわけですが。

 

ところでお稲荷さんの神使(あくまで使いっ走りその他)は狐さんなのですが、

「キツネ」が「キツネ」たる所以なのかそれとも逆だったのか忘れましたが(またか)

「キツネ」は「ケツネ」つまり「食べることの源」という意味でもあるそうです。

だから、元は稲作の神様であった(今は色々ありすぎてカオスすぎる)その使い、とも言われるし、

……ここで玄狐信仰どーのって出すとまたややこしいなあ……

まあそういう名前のロジックもあったりなかったりするわけなのですが。

「狐が出てくる頃に田植えがあって狐が山に帰る頃には稲刈り終わってる」とかも言いますが()

 

元々豊川という土地には、妙厳寺さんが出来るより前からの稲荷信仰があったんじゃないでしょうかね。

で、宇賀神さんは元の古い形態の名残に残ってて、もしくは分離されるまでは習合してて、

……お寺さん来た時に吸収されたんじゃないのかな、もしかしたら……

 

いや、最初見た時結構本気で「えっ(乾笑)」みたいに思ったんですけども。

元の基盤が宇賀神信仰だったら、食物神というか穀物神という点においては、

まあダキニは色々誤魔化しで狐と同一視されたという経緯もあるのですが、

(日本にジャッカルいないし←本当にこんな理由)

なんというか大変馴染みやすくていいかなあと思った次第です。

……ほらアレだキリスト教が布教の為に聖母を地母神信仰と引っ掛けて上手く使ったみたいにさ←

 

ただ、私がこういうことを考えるのには他にも根拠がないわけではないのですが。

一つは、三河地区において豊川、豊橋という土地は江戸時代よりずっと古くからの歴史があること。

街道沿い、かつ海に面していたということで古くから人が暮らしていたので、

ぶっちゃけ名古屋より昔から要所として捕らえられていたようです。

もう一つは、伊勢に近しいこと。

尾張には熱田神宮があるので、まあそんなこと言ってると尾張にも歴史があるじゃん、

みたいな話になってきますが()

伊勢というか伊勢から熊野にかけての地方には、恐らく大和王権の宗教以前から、

独自の太陽神信仰があったと考えられます。

十中八九「のっかられた」と思ってても大丈夫かと()

熱田は、それ以前からかそれ以降からかは解りませんが、古くから伊勢とは強い拘わりなので、

あと大和王権とも拘わっていない筈がないので(公式で御神体が三種の神器の剣だし)

 

当時は交通手段は今ほど発達していなかったとは言っても、

尾張と三河はそんなに遠く離れた土地ではないので、

まあそんな分布や関連があったとしてもおかしくはないと思うんですが。

 

そういえば豊川稲荷さん、面白いことがあってですね。

仏教の神様(と呼んでいいのか)なのにお祭りにはおみこしに乗られるんですよ。

何でも年に二度だけ外泊なさるんだそうです()

……ね、仏教も神様っぽくないですよね?()「御神輿」って字面が更に()

ちなみに、乗られるおみこしには抱き稲の神紋がついてたりします。

 

……稲荷の神紋は確かに抱き稲なんですけどね。

 

伏見さんの神紋も抱き稲なんだそうです(調べた)

 

……豊川稲荷のお稲荷さんはダキニさんだから、ウカノミタマさんじゃないんじゃないの?……

 

ちなみにお寺の紋は抱き沢潟のようです……境内のあちこちで見かけました。

 

…………どういうことなの…………(滝汗)

 

まあそんな訳で謎が謎を呼んでも風雲急を告げないぐだぐだ頁でした()

いやでも楽しいよ神仏カオス寺院めぐり……あとここパワースポットで有名なんだけど、

霊狐塚……多分パワーはくれない……むしろ敏感な人は入らない方がいい……

私は「キツネーランド」と呼んでいますが……興味のある方は豊川稲荷さんの公式サイトをどうぞ。

 

……まあそんなこと言って写真ばしばし撮ってきたりしたんだけどさ……

 

あれだ寒い時は木立の中にあって半日陰で寒いから入らない方がいいけど、

あんな平らなところにあるのに木立の中だからきっと夏に行っても肌寒いんだろうけど、

……得意じゃない人はやめておくべきです……もう見た目からしてシュールすぎる()

 

また、蚊に刺されない程度の暖かい時期に行ってみたいと思います。

 

ぐだぐだに終(待て)